飲食店とITベンチャーの経営における類似点

飲食店とITベンチャーの経営における類似点

inst石野です。

先日、経営者仲間とFacebookメッセンジャーで「飲食店経営とITベンチャー経営は似ている」という話になりまして、共感するところが多かったので今日はそれについて書いてみます。

急成長の必然性はライバルの模倣を振り切るため

先日のブログでも急成長したいきなりステーキの経営の”ひずみ”についても触れましたが、結局の所、飲食店もITビジネスも真新しくて誰にもマネできないようなものなんて言うものはほとんど存在せず、よほどの技術力があっても誰かにすぐパクられてしまうわけです。

そういった状態でちんたら確実に足元を踏み固めながら経営をしていたら、大手資本やライバルにあっという間に抜かれて「俺達のほうが先に思いついたのに」と負け犬になり遠吠えをしなくてはいけなくなってしまうわけで、そうならないために投資家やVC、事業会社から資金を集めて不自然な成長を遂げなくてはいけないのがベンチャー企業の中でもスタートアップと呼ばれる部類の会社で、各店舗ごとのキャッシュフローが安定していなかったり各店舗に配置できる社員が十分に教育・採用できてなくてもガンガン出店していくのが新興のチェーン店経営です。似てますね。

こうした急成長をする会社や飲食チェーンは人の出入りが激しく、組織状態が整っていない段階で命令コマンドは「ガンガンいこうぜ」なわけですから、悪態をついて辞めていったり、口コミメディアに悪評を付ける人が多かったりするわけです。

エンジニア=料理人、非エンジニア=サービス

技術職と営業職、という分業制で考えるとエンジニアは料理人と同じで、非エンジニアはサービス担当にすごく似ています。
※これがめちゃくちゃハラオチしたのでブログにしようと思ったのですが。

なのでオーナーシェフというのはエンジニア社長ですね。オーナーシェフが一人で経営しているレストラン、一人エンジニア社長の会社が最小のビジネス単位として成り立つのは、料理人に接客やらせたらカウンター越しとかにそつなくこなすかもしれませんが、逆にサービス担当に料理はあまり任せたくないという感じで納得ができます。

非エンジニア社長がエンジニアを採用するというのと、料理人でない人が料理人を採用するのもよく似ています。

非エンジニアの社長は、エンジニアというのはアーティストであってKPI管理・マイクロマネジメントでガリガリ管理されてきた営業系の職種とは全く職能や性質、人種が異なるということを理解するということが必要です。そして調子の波があるということも。

人種が違うと言ってもお互いがお互いのことを理解することを放棄してしまっては全然駄目です。人種が違うので完全にわかりあえる男女がいないように、エンジニアと非エンジニアが完全に理解し合えるということは決してないのですが、理解を仕様と努力し続けることは極めて大事です。エンジニア採用ができない会社やマネジメントができない会社はこの辺があまりわかってないように思いますね。

現場好きIT社長はチェーン展開できない

自分が飲食店をやるとしたら、どんな飲食店がいいと思うかと経営者に聞いてみると、その経営者の性格がわかるかもしれません。

短期的に急成長するスタートアップを経営できる人なのか、あくまでも自分が現場にこだわり少人数で品質の高いサービスを提供する個人経営のお店思考なのか。

チェーン店というのは必ず飽きられてしまうわけで、メニューのリニューアルであったり、リブランディング(ワタミ→鳥メロみたいな)をしたり必要が生じることが多く「変化を求められる」のに対して、個人経営で長く繁盛している店はずっとこの味があるという「変わらないことを求められる」ように思います。

この話をチャットで話した経営者仲間と行き着いたのは「人との関係性」が介在するのかなと思います。チェーン店はサービスを平準化して提供することが求められる反面、個人経営のお店ではそのお店の店員さんやオーナーとの関係性が通い続ける理由であったりすることがあるわけです。まあチェーン店に人目当てで通う方もいらっしゃると思いますが異動などもあったりしますし、オペレーションの最適化を求められるお店での過度なコミュニケーションは煙たがられるように思います。

そう考えると僕は多分チェーン展開ができなくて、現場に立ちつつ毎日自分のお店で出す料理を味見しないと気が済まず、もしかすると僕との会話を楽しみに来てくれる常連さんがいるようなタイプの飲食店経営者になるんじゃないかなと思います。

エンジニア社長が自分でコード書いている会社のサービスはいいサービスであることが多いように思うのもそんなところからでしょうな。多店舗展開と個人経営の小さい店舗、どっちが良いかというのはTPOも個人の志向もありますから、一概には言えませんが。

エンジニアがいないIT会社 は???

最後のオチ的な部分ですが、エンジニアがいないIT会社というのがあります。

IT会社の人からすると「それIT会社じゃないじゃんwww」という話ではあるんですが、それがたまにすごい利益を出してたりするわけですよ。どう見てもチンケなホームページやITサービスとは呼べないような稚拙なプロダクトをを営業力を頼りに法外な値段で売っていたりする会社、たまにありますよね。

飲食店でも「いや、このお酒他で飲んだらこんな値段じゃないでしょ」というのがあります。キャバクラや高級クラブに代表される水商売という分類に入る飲食店ですね。

ですがこの水商売のほうがエンジニアがいないIT会社よりも全然付加価値が高く健全であったりします。まずそもそもそういった高単価な水商売は客引きのようなアウトバウンド営業をしませんが、エンジニアがいないIT会社はガンガンアウトバウンドして詐欺まがいの営業トークでリテラシーの低いお客にバコバコ粗悪なプロダクトを売ります。

こう考えるとエンジニアがいないIT会社はぼったくりバーに近いですねw

まあ代理店などは顧客接点や営業力だけが存在価値なわけで、安く直販している商品に自分たちの利益分のマージンのっけて売られたら買う方はボッタクリだと思ってしまいますよね、直販で買えるということを知っていれば。

とまあ、今日はあんまりまとまらない感じではありますが、本日のブログはこの辺で。

それでは。

Kosuke

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〜あとがき〜

最近またしつこい営業メール送ってくる会社があって、署名に「事業に関する思い」とか書いてあってanlifeへのリンクとか貼ってあってしゃらくせえ!と思いました(おっと。。。性格悪いのバレる)

まあ頑張って営業してるのはわかりますが、相手が悪かったですね。ビズ◯ンクさん。

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