「非公開求人」って、もう既にちょっとダサいんじゃないだろうか
INST石野です。気づけばあっという間に5月も終わり。
金曜、昨日と書きました利用規約の分析はお楽しみいただけましたでしょうか?
その他の紹介会社さんの利用規約も調べようといろいろサイトに訪問しているのですが、それにより、紹介会社さんのリタゲ広告に追い掛け回される日々を送っております。
で、その中で目にしたのがこのバナー
この真ん中にある、パソナキャリアさんのバナーです。
非公開求人があるから登録においでよ!と謳っているのですが・・・
「転職エージェントを使わないのは非効率」って書いてあるけど・・・
「御社が求人を公開してくれればいいのでは!?」
と思ったのは私だけでしょうか?
パソナキャリアさんはキーワード「転職」の入札金額がDODA、リクナビNEXT、マイナビに次ぐ4位。
満足度96%って、どうやって調査したんだろ。登録面談後決定率って多分10%位→90%の人はパソナキャリア経由で決まってないのにそんなに満足するかな?でも顧客満足度No.1はDODAってその上で言っているから、DODAはその上をいくのか・・・
そして表示された広告クリックしたらこんな文言が。あ、無駄なクリック広告費浪費させてしまってすまんですw
転職サイトでは掲載されることのない非公開求人、って書いてあるけど、転職サイトに名前公開で掲載しないから非効率なんじゃ?と思うんですが。といっても恐らくパソナキャリアさんクラスでも、リクナビやDODAなどの2次媒体からの集客が60%以上は締めると思うので、その求人サイトの中に掲載されてる求人は非公開って謳っていてもググったりすれば結構簡単に社名わかっちゃうと思うんだよね。
応募が殺到するのを避けるために、って書いてあるけど、これだけ採用難の時代だと「応募が殺到するのが嫌だから、非公開で紹介会社にお願いしますわ〜」って求人って少ないと思うんだけど。
「社名公開してもいいから応募殺到して欲しい!」って人事の人のほうが多いんじゃない?それなのに非公開にする理由って本当にあるのかな???
そもそもこの情報大公開時代に「非公開求人」ってもうダサくない?
自分の感覚としてはIT/Web業界とかはWantedlyやGreenの台頭もあって、エグゼクティブ求人以外の非公開求人ってほとんどない気がします。他の業界だとあるのかもしれないけど、通常の登録型人材紹介会社の保有している求人の80%が非公開求人(Webに出てない求人)ってことはほぼないんじゃないかなと。
あと、通常の登録型人材紹介会社が「これはうちだけの限定求人で他の紹介会社は保有してません」というのも今やほぼないと思う。その会社だけにオーダーする意味ってほぼないと思うし。そういうスカウトメール送られてきたらちょっと疑ってググったり求人媒体見てみたほうがいいっすね。「他でもあるじゃんwww」って気づいたら、スカウトメールに返信しなきゃいいわけだし。嘘つきなんだから、その紹介会社は。
有効求人倍率もすごい上がってるし、自分がリーマン・ショック前に建設・不動産業界向けに人材紹介をやってた時も、その会社のHPには僕が預かってた求人とほぼおなじスペックの求人情報が掲載されていたような気がします。(一部投資ファンドとか財閥系不動産会社の求人はさすがにWebには非公開だったけど)
こういう状況を考えると、ユーザーから課金するモデルのビズリーチさんとかはすごく良いモデルな気がする。あとは、人材紹介会社が非公開求人は有料note買わないと見れないよ、みたいな状態とかにすることとかも今後あるんじゃないかなと。某K社のT野さんも求人情報の有料note結構売れたって言ってたし。
紹介会社が保有する求人の中に非公開求人が本当に多くて、その情報を見たい!という人が多いのであれば、会員サイト作ってユーザーから毎月1000円とかの会費取ってとかいうモデルが、本来なら成り立つと思うんだけど、そういう紹介会社さんってあんまり無いですよね、というか僕が知るかぎりはないかな。。。
そうすればその紹介会社が推薦するときに「弊社は登録者の数は多くありませんが、毎月1000円の会費を支払っている優良(有料)ユーザーだけが登録している紹介会社です。意向の高い候補者のみを紹介できます」とかいうトークが出来ると思うんだけど。
実際のところ、僕はマーケが専業ではないので、この辺りわからないこともあるんですが、つらつらと書いてみました。
明日はまた利用規約の分析やってみまーす。
それでは。
Kosuke